制御構文とは、プログラムの実行フローを制御するための構造や文法のことを指します。条件分岐や繰り返し処理など、プログラムが特定の条件に基づいて動作するための手段が制御構文です。
条件分岐
if文
if文は、条件によってプログラムの動作を変えることができます。
if (条件) {
// 条件が真の場合に実行されるコード
} else {
// 条件が偽の場合に実行されるコード
}
let userAge = prompt("あなたの年齢は?");
if (userAge >= 18) {
console.log("成人です。アクセスを許可します。");
} else {
console.log("未成年です。アクセスを制限します。");
}
この例では、ユーザーに年齢を尋ね、その年齢に基づいてメッセージを表示しています。
else if分
else if文は、if文と組み合わせて使用することで、複数の条件を指定することができます。
if (条件1) {
// 条件1が真の場合に実行されるコード
} else if (条件2) {
// 条件1が偽で条件2が真の場合に実行されるコード
} else {
// どの条件も満たされない場合に実行されるコード
}
このように、else if文は、最初の条件(if文)が偽であり、かつ自身の条件が真である場合に実行されるブロックを指定します。else if文は必要に応じて複数回続けて使用できます。
let userScore = prompt("試験の点数は?");
if (userScore >= 90) {
console.log("優秀です! Aランクです。");
} else if (userScore >= 80) {
console.log("良く頑張りました。 Bランクです。");
} else if (userScore >= 70) {
console.log("合格です。 Cランクです。");
} else {
console.log("不合格です。もう少し頑張りましょう。");
}
この例では、ユーザーに試験の点数を尋ね、その点数に基づいて異なるメッセージが表示されます。各条件は順番に評価され、最初に真となった条件のブロックが実行されます。条件が満たされない場合、最後のelseブロックが実行されます。
繰り返し処理
for文
for文は、同じ処理を繰り返し実行するために使用されます。
for (let i = 0; i < 5; i++) {
// 5回繰り返す処理
}
for (let i = 0; i < 5; i++) {
console.log("繰り返し処理中:" + i);
}
この例では、0から4までの数字をコンソールに出力する繰り返し処理を示しています。
while文
while文は、指定された条件が真の場合にループ内の処理を実行し、条件が偽になるまで繰り返します。
while (条件) {
// 条件が真の場合に実行されるコード
}
let i = 1;
while (i <= 5) {
console.log(i);
i++;
}
do-while文
do-while文は、まず一度処理を実行し、その後に条件を評価します。条件が真であれば、処理は続行されます。このため、do-while文は条件が最初から偽であっても、最低でも1回は処理が実行されることが保証されます。
do {
// 一度は必ず実行されるコード
} while (条件);
1から5までの数値をコンソールに出力する
let i = 1;
do {
console.log(i);
i++;
} while (i <= 5);
これにより、1から5までの数値が表示されます。この違いが、while文とdo-while文の基本的な違いです。do-while文は、ループの最初に条件をチェックせず、最初に処理を実行します。
スイッチ文
switch文
switch文は、条件によって処理を分岐させるための構文です。
switch (条件) {
case 値1:
// 値1に対する処理
break;
case 値2:
// 値2に対する処理
break;
default:
// どの条件にも合致しない場合の処理
}
let dayOfWeek = prompt("今日は何曜日ですか?");
switch (dayOfWeek) {
case "月曜日":
console.log("仕事の始まりです。");
break;
case "水曜日":
console.log("週の中盤、頑張りましょう。");
break;
case "金曜日":
console.log("もうすぐ週末です!");
break;
default:
console.log("その他の日は普段通りです。");
}
ユーザーが入力した曜日に基づいてメッセージを表示するスイッチ文の例です。
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