JavaScriptの変数について
変数とは、データを一時的に保存するための箱のようなものです。
変数は、データを参照したり操作したりするときに使います。
変数には名前を付けることができます。
変数名を付けるときのルール
アルファベット文字、アンダースコア (_)、ドルマーク ($)のいずれかから始めなければなりません。
2文字目以降は数字も使用可能です。例えば、以下のような変数名は有効です。
name // アルファベットから始まる
_score // アンダースコアから始まる
$price // ドルマークから始まる
age1 // 2文字目以降に数字を使う
逆に、以下のような変数名は無効です。
1st // 数字から始まる
my-name // ハイフンを使う
for // 予約語を使う
変数名はアルファベットの大文字と小文字を区別します。
同じ文字でも大文字と小文字が違えば別の変数として扱われます。
例えば、以下のような場合です。
name と Name は区別されます
変数名には予約語を使ってはいけない。
予約語とは例えば、var
やif
やfor
などが予約語です。
変数名を決める際には、適切な命名規則を遵守することが重要です。
JavaScriptでは、変数名や関数名などにキャメルケースを使用することが一般的です。
キャメルケースは、最初の単語を小文字で書き、次の単語からは最初の文字を大文字で書く命名規則です。
例えば、firstName、lastName、emailAddressなどがキャメルケースです。
変数の宣言
変数の宣言について
const、let、varの3種類の方法があります。
constは、{}で囲まれたブロック内で有効な定数を宣言する方法です。
constで宣言した変数は、同じブロック内では値を再代入できません。
また、同じ名前の変数を同じブロック内で再宣言することもできません。しかし、他のブロックの値には影響しません。
constに配列やオブジェクトを設定した場合、その値は書き換え可能です。
例えば
const arr = [1, 2, 3];
arr[0] = 4;
console.log(arr); // [4, 2, 3]
//arr配列の最初に4を設定している
const obj = {name: "Alice", age: 20};
obj.name = "Bob";
console.log(obj); // {name: "Bob", age: 20}
//objオブジェクトのnameにBobを設定し直している
letはブロック内で有効な変数を宣言する方法です。letもconstと同様に、同じブロック内では同じ名前の変数を再宣言することはできません。しかし、letで宣言した変数は、同じブロック内では再代入できます。
varはスクリプト全体で有効な変数を宣言する方法です。varは古い時代のJavaScriptで唯一の宣言方法でした。ただ、自由度が高い反面エラーを引き起こす原因ともなっていました。
varで宣言した変数はブロックスコープを無視してスクリプト全体で有効になります。また、varで宣言した変数は同じスクリプト内で何度でも再宣言できます。これらの特徴はバグや混乱を招く可能性が高いため、現在では代わりにconstかletが使用されています。
データ型
String(文字列):引用符で囲まれた文字の並びです。例えば、”Hello”や’こんにちは’などです。
Number(数値):整数や小数などの数値です。数字は引用符で囲まないでください。
Boolean(真偽値):true(真)かfalse(偽)のどちらかの値です。条件分岐や繰り返し処理などで使われます。
Array(配列):複数のデータを一つの変数に格納することができるデータ構造です。配列は角括弧[]で囲み、要素はカンマで区切ります。例えば、[1, 2, 3]や[“red”, “green”, “blue”]などです。
Object(オブジェクト):キーと値のペアを一つの変数に格納することができるデータ構造です。オブジェクトは波括弧{}で囲み、キーと値はコロンで区切ります。
例えば、{name: “Alice”, age: 20}や{type: “dog”, color: “brown”}などです。
undefined(未定義):変数に値が代入されていない場合や存在しないプロパティやメソッドにアクセスした場合に返される特殊な値です。
function(関数):一連の処理をまとめたもので、呼び出すことで実行することができます。関数はfunctionキーワードで宣言し、引数と戻り値を持つことができます。
JavaScriptでは、データ型を指定する必要はありません。
変数に代入する値に応じて自動的にデータ型が決まります。また、データ型を変換することも可能です。例えば、文字列を数値に変換するにはNumber関数を使います。逆に、数値を文字列に変換するにはString関数を使います。
// 文字列を数値に変換する
const str = "123";
const num = Number(str);
console.log(typeof num); // "number"
// 数値を文字列に変換する
const num2 = 456;
const str2 = String(num2);
console.log(typeof str2); // "string"
上記のコードでは、Number()関数を使って文字列を数値に変換しています。また、String()関数を使って数値を文字列に変換しています。 typeof演算子を使って、変換後の変数の型を確認しています。
以上JavaScriptの変数についてでした
それではまた・・・
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